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第四百四十九話 どうにも複雑なものが
            第四百四十九話  どうにも複雑なものが
「それにしてもこの娘な」
 フランスは台湾をまじまじと見ながらイギリスに言いました。
「あれだよな。細かいアクセサリーはアメリカの家のだよな」
「んっ、そういえばそうだな」
 見ればそうでした。
「鞄とかな。そういうのは」
「それで服は中国のものだよな」
「どう見たってな」
 チャイナドレスはまさにそれそのものです。これを中国のものではないと言い切れたらそれはもう神です。
「で、メイクは日本のものだぜ」
「御前そこまでわかるのかよ」
「俺は一回見たものは女の子に関することならすぐにわかるんだよ」
「またそりゃすげえ能力だな」
「戦隊もののスーツの中の人だってわかるぜ」
「イエローの人奇麗らしいな」
「ああ。演じているあの娘に負けない位な」
 ここまで来ると超人ですがフランスならではです。とにかく台湾が日本やアメリカや中国の影響をかなり受けているのは確かです。
「けれど台湾ちゃんよ」
「またどうしてなんだ?」
 二人はあらためて台湾に対して尋ねます。
「日本はともかくあんな連中の真似なんかしてよ」
「どういうわけなんだよ」
「色々あるんです」
 すこしむっとして言う台湾でした。
「お話していいですか?」
「ああ、是非な」
「どういう事情なんだよ」
「わかりました。それでは」
 二人の言葉を受けてあらためて話しはじめます。台湾の生い立ちもまた実に複雑なものがありました。


第四百四十九話   完


                  2008・11・12
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