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第三百六十九話 おねだり ☆
               第三百六十九話  おねだり
 ドイツもハロウィンに参加しています。彼はドラキュラの格好をしています。本当はルーマニアの家の人なのですがオールバックだからという理由でこの格好なのです。フランケンにするかとも言われましたがアメリカにもう取られてしまいました。なお中国がキョンシー、日本は落ち武者になっています。アンデットばかりです。
「結構似合うな、相棒」
「そうか」
「まあ俺はこういうのはあまり好きじゃないけれどな」
「そうは見えないがな」
 見ればプロイセンは西洋の騎士の格好をしています。あちこちが血に濡れて青いメイクをしているのは幽霊騎士だからでしょうか。彼までアンデットです。ディスペルやジルワンがかなり怖そうです。
「楽しんでないか?それなりに」
「そうか?イタリアに言われて仕方なくなんだよ」
「またあいつか」
「ったくよお、あの能天気野郎」
 いつもの悪態に入ります。
「毎度毎度俺達のところに来てな。弱い癖に」
「その割に毎回毎回俺にあいつと仲良くしろと言うのは何故だ?」
「それは気にするな」
 強引に話を消してきました。
「フランスとかイギリスと付き合うよりずっといいだろ?だからだよ」
「それだけが理由に思えないがな」
「おっ、誰か来たぞ」
 ここで早速家のチャイムが鳴りました。
「じゃあ行くか」
「ああ」
 二人で玄関を出るとそこに立っていたのは。犬の耳と尻尾をつけたイタリアでした。
「隊長、お菓子欲しいであります」
「・・・・・・いきなり最初で御前か」
「お菓子頂戴、ドイツ」
「・・・・・・ハロウィン位人の話は聞け」
「俺ちゃんと聞いてるけれど」
「そう思っているのは御前だけだ」
 うんざりとした顔でイタリアに対して言うドイツなのでした。ハロウィンでもイタリアはイタリアです。


第三百六十九話   完


                2008・10・2
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