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第三十六話 嫌いなんだぜ
                第三十六話  嫌いなんだぜ
 まあ色々と個性派な面々の集うヘタリア学園です。その中でも太平洋系列はそのメンバーの数も個性も突出しています。あの日本やアメリカや中国なんかもこの中にいます。
 しかしその中でもとりわけ個性が強いといえば。一人物凄いのがいます。
「何でもかんでも起源は俺なんだぜ!」
 そう言ってはばからない無意味なまでに根が明るく自己主張が激しくついでに言えば目だって仕方のない若者の名は韓国。背はかなり高くて足も長いし筋肉質の締まった身体つきでかなりスタイルはいいです。顔は童顔で髪は一本凄い巻き毛になっています。韓国の家の服を愛用しているとても愛国心の強い少年です。
 彼はまあとかく目立ちます。しかも常に一人ではありません。
「俺はとにかくあいつが嫌いで仕方ないんだぜ!」
 こう言いながらいつも日本の側にいます。嫌いだ嫌いだといつも言っているのにどういうわけか日本の側から離れません。それがとても不思議ですらあります。
「いつもいつもわからねえんだけれどよ」
 イギリスはそんな彼を見て言います。なお彼にしろフランスにしろどういうわけか韓国には殆ど意識されていません。韓国は日本ばかり見ているのです。
「あいつ本当に日本が嫌いなのか?」
「それは俺もすげえ疑問に思ってるんだよ」
 何だかんだでイギリスの家にあがりこんでクッキーを食べているフランスが応えます。
「普通嫌いだって言ってる奴の側にいつもいたりはしねえよなあ」
「だったらあれか」
 鋭いイギリスにはすぐに察しがいきました。
「素直じゃねえだけか」
「素直じゃねえっていうか」
 こういうことには誰よりも敏感なフランスはこう言い換えます。
「あんなストレートな愛情表現もそうそうねえだろ」
「そうなるのか。やっぱりな」
 今日も何だかんだで日本の側から離れず常に騒がしい韓国でありました。


第三十六話   完


                2008・2・5
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