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第三百五十九話 ブリティッシュ=エッグ ☆
            第三百五十九話  ブリティッシュ=エッグ
 やけに誇らしげな今日のイギリスです。何か持って来て物凄く嬉しそうに言います。まるでアメリカのお家の雑誌が欧州をけなす時のようです。
「御前等聞いて驚け!」
「何だ?」
「何だい?」
「何あるか?」
 ここにいないロシア以外の生徒会の面々が応えます。
「長年の研究の末遂に完璧なゆで卵を作れる機械を発明したぞ!」
 後ろにあるその機械を指差して誇らしげに言うのです。彼の嬉しそうな理由はそこにありました。
「我が大英帝国の英知を結集させて作った最先端のゆで卵製造機で構想に数年と開発にさらに数年かかった」
 まるで鬼の仮面ライダーの構想の様に時間をかけていることがわかります。あれは一年もかけたのですけれどもっとです。
「とまあそんなわけで」
 途中長いので誰も聞いていませんでした。
「長年の苦労の甲斐あって上手いゆで卵ができるようになったんだ」
 その周りでは皆彼の相手をせずにそのゆで卵を食べだしています。けれどイギリスはそれに気付くことなく話を続けます。
「他の国には真似できないような技術でな」
 アメリカに至ってはイギリスの頭にそのゆで卵をぶつけて殻を割りだしました。ここでやっと気付いたイギリスは平気な顔でゆで卵を食べているアメリカを見て。
「・・・・・・人の話は聞けよ、御前等」
「つまり美味いゆで卵を作れるようになったんだよね」
「それだけあるよな」
 アメリカと中国はこう言います。
「っていうか俺なんかこの程度何時でも作れるぜ、おい」
 料理には絶対の自信があるフランスにはこう言われる始末です。イギリスの発明は華麗なまでにスルーされてしまったのでありました。


第三百五十九話   完


                   2008・9・27
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