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第二百九十九話 すずらん ☆
                第二百九十九話  すずらん
「俺は応援するから」
 流石は人格者のリトアニアです。心からの言葉をシーランドに告げてその場を後にします。ロシアが見ていたことは気付かないままで。
「是非頑張ってね」
「有り難うございます。けれど」
 ここでシーランドは言い忘れていたことがありました。
「シー君一応今でも国なんだけれど・・・・・・まあいいか」
 リトアニアが行ってしまいましたから。そっとロシアが隠れたのが不気味ですが二人は気付いていません。気付かない方が幸せなこともあります。
「あっ、シー君認めてもらうの忘れてたよ」
 シーランドはこのことにも気付くのでした。迂闊と言えば迂闊です。
「次会う時は認めて・・・・・・ふぎゃっ!」
 いきなり後ろからぶすりと。仕事人でしょうか。この世界には何かと物騒な人達もうろうろしていたりします。
 驚いて後ろを振り向くシーランド。そこには何故かラトビアがいました。花を持って。
「貴方は?」
「ラトビアです。御免なさい」
「は、はあ」
「あとこれ」
 ラトビアが持っている花をよく見ればそれは何と。
「フィンランドさんのお家の花でした」
「えっ、それってまさか・・・・・・」
「はい、すずらんです」
「へぎゃああああああああああああああああっ!」
 毒があったりします。いきなり思わぬトラブルに巻き込まれてしまったシーランドでありました。不幸は向こうからやって来ることもあるのです。


第二百九十九話   完


                  2008・8・27
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