第二百五十六話 そんなの関係ねえ
第二百五十六話 そんなの関係ねえ
イタリアも日本もあることで本当に悩んでいるのですが最初からそんなことでは全く悩んでいない人もいます。エジプトはこの日イタリアの作った銅像を静かに見ていました。
「何でこの銅像は」
「んっ、どうしたの?」
「皮があるんだ」
偶然そこにいたリトアニアに対して問うています。
「おかしいだろ、これは」
「あれっ、そうなる人もいるよ」
リトアニアにとっては今のエジプトの言葉の方がおかしいようです。
「だってこればかりは体質とかもあるからさ」
「皮は切るだろ」
エジプトは驚いているようなリトアニアに対してまた述べます。
「普通は大人になる前にな」
「そうかな。そこまでは」
「俺の家ではそうだ」
またはっきりとリトアニアに述べます。
「大人になる前に切る。だからあんなふうにはならない」
「そうだったんだ」
「俺の家の周りの宗教じゃ全部そうだぞ」
今度は宗教のお話になりました。
「トルコだってな。大人になる前に切っている。だから俺の家ではあんなふうにはならないんだよ」
「皮をねえ」
「だからわからない」
エジプトはこうも言います。
「あんな皮があるのがな。まるで大人じゃないみたいだ」
「子供に見えるのは事実だけれど」
あまりにもずけずけしたエジプトの言葉にリトアニアはよく言えないのでした。
「それでも皮のことを連発して言うのはなあ。どうかなあ」
本音は中々言えないリトアニアでありました。ひょっとしたら彼もではないでしょうか。決して言うことなぞないでしょうけれど。
第二百五十六話 完
2008・8・5
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