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第二百五十五話 一位なんです
                第二百五十五話  一位なんです
「ねえ日本」
「何でしょうか」
 泣きそうな顔にクールな日本。いつもの風景でありますが今回は少しばかり事情が違うようであります。見ればドイツとのことを日本にお話しているではありませんか。それで今回は少し違った泣いた顔になっているイタリアであります。
「こんなことがあったんだよ」
 こう日本に語っています。
「それでね、俺」
「ま、まあそれは」
 話を最後まで聞いた日本の態度がよそよそしいものになってきています。sおわそわとさしてやけに落ち着かないのが奇妙ですらあります。
「いいのではないでしょうか」
「いいの?」
「はい、イタリア君はですね」
 顔が青くなってさえいます。明らかに普段の日本とは違います。
「俺は?」
「自信を持っていいと思います」
 その青い顔でイタリアに告げています。
「それに関しましては」
「自信を持っていいんだ」
「はい」
 念押しさえ出て来ました。
「明らかに。私はそう思いますが」
「そうなんだ。けれど」
 ここでイタリアもふと気付きました。
「ねえ日本」
「何でしょうか」
「どうして今顔が青いの?態度もおかしいよ」
「気のせいです」
 無理矢理そういうことにしてきました。
「ですからお気になさらずに」
「そうなんだ。それじゃあ」
 とりあえずイタリアには気付かれずに済んだ日本ではありました。そこは少しラッキーと言えばラッキーなことでありました。


第二百五十五話   完


                 2008・8・5
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