第二百五十四話 実は昔からです
第二百五十四話 実は昔からです
イタリアのコンプレックスですが実は昔こんなことがありました。イタリアの家では芸術が有名ですがその中で全裸の青年の見事な銅像があります。かつてイタリアが小さかった時代に作られたものである有名な鼻が曲がってしまった彫刻家であり画家の人の作品です。
この銅像はかなり有名で皆が知っています。しかしこの銅像がまた。
「小さいよね」
「皮がねえ」
皆ひそかに見てくすくす笑ったりもしています。イタリアもそれは気付いています。
「小さいって言われるし皮まで言われるし」
「気にするなつってんだろ」
イタリア兄が落ち込む弟に対して言っています。
「言っても仕方ないことだしな」
「仕方ないんだ」
「作った人かモデルになった人がそうだったんだろう」
だから小さいし皮があるということのようです。
「俺もそうだしな」
「兄ちゃんも・・・・・・」
今わかった衝撃の事実です。
「昔から俺の家ではそうなんだ。だから気にするな」
「昔からだったなんて」
「安心しろ。それでもやりたいことはできる」
その通りですが負け惜しみの言葉なのは確かです。
「だから気にするな。いいな」
「けれど無理だよ、これって」
それはどうしても否定できないイタリアでありました。その見事な銅像を兄弟で見つつ落胆しているのでありました。ダビデの前で。
第二百五十四話 完
2008・7・25
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