第二百五十三話 大きいのは羨ましい
第二百五十三話 大きいのは羨ましい
イタリアは今日もドイツの家に遊びに来ました。勿論事前のアポはなしです。
「ドイツーーーー、カンノーリ作ったけれど食べる?」
「わっ、こら!」
間の悪いことにドイツは今シャワーを浴びている最中でした。頭も洗っていてオールバックじゃなくなっています。
「シャワーの中に入って来るな!いつも言ってるだろ!」
「御免御免」
「全く、いつもいつも」
いつもなのがイタリアらしいです。本当にイタリアです。けれどそのイタリアの様子が少し変です。何か視線が下を向いているのです。
「どうした?」
「いや、何かドイツのってさ」
下を見ながら話を続けます。
「俺のと随分違うなあって思って」
「あーーーー、それはな。ちょっと耳貸せ」
「うん」
それで話を聞くと。イタリアの態度が豹変しました。
「嫌だよ、嫌だよそんなの!」
「待て!早まるな!」
取り乱して何故か窓から飛び降りて帰ろうとするイタリアを必死に止めるドイツです。
「この先変わるかも知れないだろ!」
「変わらないよ!そんなの絶対!」
「手術しろ手術!」
「嫌だよ痛いのは!」
「フランスの上司の人だって一人手術しただろうが!」
「その後首と胴体が大変なことになっちゃったじゃないかーーーーーーーーーっ!!」
自分で自信のないイタリアでありました。イタリアにもコンプレックスがあるということなのでしょう。
第二百五十三話 完
2008・7・25
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