第二百五十二話 それを早く言え
第二百五十二話 それを早く言え
中国にいるとんでもなく怖い怨霊、しかし怨霊というものはどの国にもいるものです。この前危うくたたられそうになった一人であるアメリカにしろそうです。しかもそれは必ずしも人であるとは限らなかったりします。これがまた実に怖かったりします。
「あの家だけれどね」
「一見何の変哲もない古い家ですが」
「何かあるあるか?」
今度は日本と中国がアメリカに対して尋ねます。見ればごく普通の古い家がそこにあるだけです。二人の目から見ればそうとしか思えません。
「中に住んだ人が次々と死んでるんだよね」
「えっ、次々にですか!?」
「じゃあ中に入っただけでも危ないあるか!?」
「うん、そうだよ」
驚く二人に対しての平気な顔で答えています。
「だから中に入ったら要注意なんだよね」
「要注意、ですか」
「また何が起こったあるか」
「うん、最初に住んだ人が奥さんと黒猫を殺してね」
ここで黒猫が言葉に出て来ました。
「壁に埋めたんだけれどそこの壁を掘り起こしたらそこに奥さんの亡骸と死んだ筈の黒猫が生きたままいたんだよね」
「黒猫が・・・・・・」
「それはまた不吉あるな」
二人の中でも黒猫は不吉な存在だとされています。見れば誰もいない筈の家の窓に一匹の黒猫がいます。そして緑色の光を放つ瞳と何かを考えているような不気味な顔で日本達を見ているのでした。
第二百五十二話 完
2008・7・24
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