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第二百五十話 妖精だけじゃない
              第二百五十話  妖精だけじゃない
 イギリスにいるのは妖精だけではありません。他の人達もいます。
「ここなんだ」
「如何にもって感じの場所だな、おい」
 フランスを連れて来たのはボーリィ牧師館という場所です。一目見ただけで薄気味悪さ全開の場所です。妖気さえ見えてしまいそうな有様です。
 フランスがふと壁を見ると変な文字があります。
「これ誰が書いたんだ?」
「それがわからねえんだよ」
 イギリスのコメントもふるっています。
「気がついたら自然に浮かんでたんだよ」
「そうか。そういえばよ」
「何だ?」
「窓から人が見えるよな。ここって今だれもいないんだよな」
「ああ、そうだが」
「・・・・・・何人もいるぜ」
 窓から二人を覗いているのです。白い人達が無数に。
「それに前から女の人が来るんだけれどよ」
「ああ、確かにな」
 います。しかもその人は宙を少し浮かんでいてすうっと壁を通り抜けてしまいました。それを見ただけでこの人が普通の人でないことがわかります。
 中に入ろうとも思うのですがこれがまたとてもできません。得体の知れない不気味な妖気が館の周りに満ち満ちているからです。それに気圧されてとても行けないのです。
 しかも見えるものは見えます。
「窓から首のない女の人が見えるのは俺の気のせいか?」
「俺は牧師さんも一緒に見えるんだが」
「・・・・・・俺もだ。おい、こっちに来たぞ!」
「窓を通り抜けやがった!これってやっぱり!」
「に、逃げろーーーーーーーーーっ!」
「こいつはマジモノだ!」
 流石の二人も窓を通り抜けて宙を飛びながら薄ら笑いを浮かべてやって来る牧師を見ては逃げ出しました。イギリスにはこんんな場所もあるのです。


第二百五十話   完


                2008・6・30
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