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第二百三十七話 イタリアに言っても ☆
             第二百三十七話  イタリアに言っても
 フランスはイタリアにはあまり言わないのですがイギリスはここで発想を少し転換してきました。イタリアに対してドイツの悪い噂を流してみることにしたのです。こういうところが本当にイギリスらしくていいです。
 変装をして彼に近付いて。
「ドイツが御前のことを嫌いだって言っていたぞ」
「えっ!?」
 いきなり言われたイタリアはイギリスだと気付かず驚きます。
「御前はヘタレで一人じゃ何も出来ない役立たずだからもう家に遊びに来るのは止めて欲しいってさ」
「そんな、ドイツがそんなことを」
「本当さ。だからドイツと付き合うのは止め・・・・・・」
「ねえドイツ」
 何とイタリアはここでドイツ本人にそのことを聞くのでした。
「俺のこと嫌い?」
「って直接聞くのかよ!」
 これにはイギリスもびっくりです。予想外でした。
「何て野郎だ」
「それでどうなの、ドイツ」
「ふむ、そうだな」
 尋ねられたドイツは戸惑いながらイタリアに対して答えます。
「嫌い・・・・・・ではない」
「そうなんだ、よかった」
 かくしてこの工作は失敗です。イギリスは落胆することしきりです。フランスに慰められる程度です。
「何かすげーーー悔しいんだけれどよ」
 イギリスはフランスとバーで飲みながら背中を丸めています。
「あの仲良しっぷりが何か腹立つよな」
 フランスもそれを認めます。どうにも友人の少ない二人のようです。


第二百三十七話   完


                   2008・6・24
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