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第二百三十四話 ロシアと風邪
               第二百三十四話  ロシアと風邪
 寒い国でも風邪はあります。当然ながらロシアでも風邪をひくことがあります。そうした場合彼はどうやってその風邪を治すのでしょうか。
「リトアニア、ウォッカを何瓶も持って来て」
「はい」
 まずは親友のウォッカです。
「それでね。替えの下着を何枚も用意して」
「はい、こちらに」
 シャツにトランクスが何枚も出されます。よく見れば大柄なロシアに相応しいかなりのサイズのものです。
「それで。こうやって」
 今度は服を何枚も何枚も着込みます。大きなロシアがさらに大きく見えます。
「これでいいや。後は寝ておくよ」
「お薬はいいんですか?」
「うん、いらない」
 にこりと笑ってリトアニアに答えます。
「ウォッカがあるからね」
「そうですか」
 こうして寝ながらウォッカをどんどん飲んでそのうえで眠り続けます。そうして次の日にはもう。
「やあ、おはよう」
 すっかり元気になってベッドから出て来ました。
「汗かいたらすっかりよくなったよ」
「汗をかいたらですか」
「うん。風邪を治すにはまずそれだからね」
 穏やかな笑みと共にリトアニアに述べています。
「お薬よりもね。僕はこっちの方がいいんだよ」
「そうだったんですか」
 実は結構ナイスなロシアの風邪の治し方でありました。案外医者としての才能があるようです。もっともかつての上司は歯医者と称して歯を馬鹿力で引っこ抜くという世にも恐ろしいことをしてはいましたが。


第二百三十四話   完


                 2008・6・22
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