第二百二十四話 マイペースな人達
第二百二十四話 マイペースな人達
「なあギリシア」
「何だ?」
「空気って何や?」
のどかな野原で。スペインは並んで座っている相方のギリシアに対して尋ねてきました。
「最近空気読めとかそういう言葉出るやろ。あれって何や?」
「それはわからない」
ギリシアはぼんやりとした顔で前を見ながらスペインの問いに答えます。
「俺もな」
「そっか、わからへんか」
「わからないが大切なものだな」
スペインは今度はこう答えました。
「何か話ではな」
「そうやな。空気ないと人間生きていられへんからな」
ここで妙な勘違いが入りました。しかしこれがまた実にスペインらしく自然なのが困ったことではあります。
「やっぱりそれ考えたら大事やな」
「そうだな。ところでだ」
「何や?」
「空気を吸わないか」
ギリシアもギリシアでずれてきています。これまた彼にとっては自然であります。
「前にある川が奇麗なせいかここの空気は美味い」
「そういえばそやな」
「たまにはこういう場所でゆっくりしながらな。どうだ?」
「ええな、じゃあそうするか」
のどかにギリシアの言葉に頷くのでした。
「今日はゆっくりしてたらええな」
「たまにはな」
そう言いつつ今日ものどかに過ごすスペインとギリシアでした。のどかに過ごしても一日は過ごせるのであります。平和にマイペースに。
第二百二十四話 完
2008・6・7
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