第二百二十三話 KY軍団
第二百二十三話 KY軍団
「なあイタリア」
アメリカはある時イタリアに対して声をかけました。
「さっき空気読めってイギリスに言われたんだけれどさ」
「うん」
「何処の本屋にあったらあるんだい?」
「ああ、それ俺も言われたよ」
イタリアも同じことを言われていたのでした。
「イギリスにね。何か俺達ばかり言われるね」
「そうだよな。それって作者の名前何ていうのかな」
「どおくまんじゃないの?」
随分と濃い漫画家の名前が出て来ました。大阪テイストであります。
「確か」
「どおくまんは暴力大将か花園高校だったんじゃないの?」
「そうだったっけ」
何気によく知っているアメリカです。懐かしの八十年代週刊少年チャンピオン番長テイストです。ここで石山東吉だの松田一輝だの積木爆だのと来れば完璧です。学園ものではなく完全に訳のわからない日本全土を巻き込んだ番長抗争ものとなってしまいます。日本の家の漫画にはかつてこうした壮絶極まる世界もあったのです。何故か韓国ではそれが現実のものになってしまったようですが。
何はともあれその本を二人で探してみますがありません。イタリアはどうしてないのかわかりません。
「あれっ、どうしてないんだろう」
「きっとある筈ないんだけれど」
「イギリスもせめて作者名と出版社位教えてくれればいいのに」
「全くだよ。けれどないんなら仕方がないね」
「・・・・・・うん」
実はわかっているアメリカですがわざとイギリスに乗っているのでした。けれどそのことは口には出さずにそのまま化けているのです。案外そうしたとこもあったりする彼であります。口に出すことはないのですけれど。
第二百二十三話 完
2008・6・7
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