第二百十二話 そういえば元々は
第二百十二話 そういえば元々は
フランスは今でこそ絵も上手いです。けれどかつてはそもそも絵なぞ描いてはいませんでした。実に粗忽な少年だったのでした。
けれどイタリアと再会してから。絵が上手くなったのです。
「兄ちゃん、ここはこうやってね」
「ああ」
イタリアに教えてもらいながら絵を描いています。まだ小さいイタリアに。
「それでここはこうして。そう、こんな感じなんだよ」
「そうだったのか、こうやるのか」
「うん、兄ちゃんかなり絵上手いよ」
「そうか」
褒められて機嫌がよくなりました。
「じゃあもっと描いてみるな」
「うん。どんどん自分で描いていくといいよ」
イタリアに教えてもらってからより一層描くようになりました。その結果。
今のフランスがあるのです。今日も絵を描いています。そこにまたイタリアがやって来ます。フランスも彼は気持ちよく出迎えます。意外とイタリアには甘いところがあります。
「ねえ兄ちゃん、ところでさ」
「絵の貸し借りの話はなしだぞ」
「いや、そうじゃなくてさ」
「じゃあ何なんだよ」
「料理だけれど」
今度のお話は料理です。
「よく考えたらフランス兄ちゃんの料理って俺の料理の影響とかない?」
「それは気のせいだ」
こう言い繕うのでした。
「だから気にするな」
「そうかな。けれど何か」
「オーロラエクスキュージョン!!」
フランス人の技なのに何故か英語で必殺技を出します。何気に技はよく持っているフランスなのでありました。他にも薔薇を使う漢字まみれの技も一杯持っています。どういった趣味なんでしょうか。
第二百十二話 完
2008・6・1
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