第二百六話 生徒会長になったら
第二百六話 生徒会長になったら
こうして希望が全部向こうから逃げてしまったイギリスとフランス。もう観念してとりあえず今のところ唯一の生徒会長候補の話を聞くことにしました。学校の至るところに韓国の選挙ポスターが見えますがそれはあえて見ないことにして彼のところに向かいます。見れば彼は自分の机のところで昼食です。キムチをおかずにカルビ丼をガツガツと平らげています。
「あんた達確かイギリスとフランスだったよな」
「ああ、そうだ」
「ちょっと時間あるか?」
「あるんだぜ。俺の選挙演説なら何時でも聞かせてやるんだぜ」
「ああ、それで聞きたいことがあるんだ」
イギリスは何か死んだような達観したような目で彼に告げます。
「いいよな」
「ああ、いいんだぜ。それで何なんだぜ?」
「御前生徒会長になったら何をするつもりなんだ?」
今度はフランスが彼に尋ねます。
「それを聞きたいんだがいいか?」
「でかいことなんだぜ」
韓国は大意張りで宣言します。
「でかいこと大きいこと、派手なことワイルドなことを次々にしてやるんだぜ。学園の大改革なんだぜ」
「でかいこと、大きいことか」
「もっと具体的に言ってくれねえか?」
二人は頭痛を必死で抑えながらもう一回彼に尋ねます。
「それだけじゃわからねえからよ」
「だからな」
「だから具体的に言ってるんだぜ」
しかし彼はこう言うのです。飲み物のメッコールを飲みながら。
「でかいこと、大きいこと、派手なこと、ワイルドなことをしてな」
「・・・・・・そうか、よくわかったよ」
「御前の考えはな」
「期待しているんだぜ、これからな」
「ああ、凄く楽しみだよ」
「お兄さん何か天国が見えてきたよ」
ポーランドに対するよりも優しい目になったしまった二人でした。こうして二人は完全に何もかも、ありとあらゆる希望を捨て去ったのでありました。
第二百六話 完
2008・5・28
小説・詩ランキング
○●へ多利あランク●○
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。