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第二百五話 最後の切り札も
              第二百五話  最後の切り札も
 さて、残るはラトビアのみ。しかしイギリスもフランスも希望を捨ててはいませんでした。
「泣き虫だしチビだし」
「運がないし要領も悪いけれどあいつしかいない」
 何気に消去法です。これを使っている時点で何か絶望的な暗黒臭が漂っているのですが二人はそれは見ようともせずいざそのラトビアのところに向かうのでした。  
 そしてラトビアに生徒会長に立候補するのを薦めます。ところが。
「ぼ、僕はいいです」
 ガタガタと震えながら二人に答えるのでした。
「それだけは、それだけはいいです」
「それだけはってよ」
「ちゃんと俺達ばフォローするからよ」
 こうも言うのですがここで。ラトビアは言うのです。
「役員にはロシアさんいますよね」
「あ、ああ」
「まあな」
 隠せる筈もないことなので正直に答えるしかありませんでした。実際にロシアは学園の常任委員の一人です。そのせいでかなり力も強いのです。
「だからいいです。若し生徒会長になったら!」
 ここでラアとビアの記憶がフラッシュバックします。
「またんなことやこんなことが!僕それだけは!」
「お、おいラトビア!」
「しっかりしろ!」
「御免なさい御免なさい!」
 二人が止めるのも聞かず叫びだします。
「ですから鞭も強制労働もシベリアも!うぎゃああああああーーーーーーーーーーっ!」
「こ、こいつの過去はどうなってるんだ!」
「ラトビア!ラトビアーーーーーーーーーッ!」
 恐慌状態になったラトビアを必死に介抱するのでした。もう生徒会長どころではありません。こうして遂に二人の希望はパンドラの箱の中に消え去ってしまいました。


第二百五話   完


                 2008・5・28
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