第二百四話 今度は眼鏡っ子を
第二百四話 今度は眼鏡っ子を
リトアニアに断られてもめげないイギリスとフランス。今度はエストニアに声をかけることにしました。
「あいつは真面目な優等生だしな」
「どっちかっていうと書記向けだけれど悪くないな」
こう言い合って決めました。それでエストニアの家に行ってリトアニアの時と同じように誘うのでした。ところが今回の返答も。
「気持ちは有り難いんですけれど」
「・・・・・・駄目か」
「すいません」
フランスがエストニアの俯いた顔を見つつ彼の言葉を聞いています。
「僕も事情がありまして」
「事情って御前の家は最近」
「お金回りはいいんですよ」
彼の経済は今フィンランドとの付き合いのおかげで絶好調なのです。ところが事情はお金だけではないのです。彼の場合は。
「ただ。それでも」
「それでも?」
「誰とは言わないですけれどね」
「・・・・・・そうか」
イギリスはその人ことでもう誰のことかわかりました。当然フランスも。
「僕としては受けてもいいんですけれどもう候補者決まってるんですよね」
「一人はな」
その一人があくまで問題なので今に至るのですが。
「それでもう一人を探してるんだよ」
「でも駄目か」
「最初に決まっていればせめて」
「・・・・・・それは言わないでくれ」
「俺達も今どうしても逃げたくて悩んでるんだよ」
「そうなんですか」
何かエストニアが目の前のイギリスとフランスの後ろにあるものを見ました。それは天に輝く二つの禍つ星でした。それが見えた時。
(これは。この人達のこれからは)
彼にはわかりました。けれどあえて言いませんでした。言ってもどうしようもないですから。
第二百四話 完
2008・5・28
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