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第二千三十九話 森先生のお陰で
            第二千三十九話  森先生のお陰で
 とにかく麦飯導入を何としても認めない森さんがいるせいで。陸軍では。
 これまで通り脚気が猛威を奮っています。そのせいで。
「戦争そのものでのダメージも大きいですが」
「脚気が凄いんですか」
「冗談抜きで戦局に影響していますよ」
 日本に陸軍の人達がお話しています。
「このままではどうなるか」
「乃木閣下の第三軍の損害どころではありません」
「そうですね。乃木さんは頑張っておられます」
 乃木さんも乃木さんなりにです。必死に戦っているのです。どうもこの人は司令官よりも教育者としての方が軍人として向いているようですが。
 しかし白米のせいで。陸軍全体で。
 どんどん脚気で倒れていきます。これまで通り。日本はそれを見て言います。
「何とかしたいのですが」
「しかし森さんの説得は無理です」
「あんな頑固な人はいません」
「頑固どころではないですね」
 日本もこう言います。
「あの人はまさに」
「頑迷ですね」
「絶対に人の話を聞かないですから」
 そうした人が陸軍のお医者さん達のトップなのでした。そのせいでしょうか。陸軍はロシアだけでなく脚気とも戦わないといけないのでした。


第二千三十九話   完


                2011・5・1
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