第二十話 態度が違う
第二十話 態度が違う
ある時のお話です。欧州どころか世界の台風の目、いやある人は魔王とまで呼んでいるドイツの上司のところにとんでもない報告が舞い込んできたのでした。
「大変です!」
ドイツが慌てた様子で上司に報告します。一旦部屋に入り敬礼してからの報告はやはりドイツと言えるものでありました。
「どうしたのか」
流石のドイツも少し引いています。何しろとても怖い上司なので。とりわけその鋭い目がかなり印象的な人です。
「イタリアが参戦してきました」
「何だ、そうなのか」
上司はそれを聞いても全然驚いたところはありませんでした。そうしてドイツに命じたことは。
「話は簡単だ」
「どうされるのですか?」
「イタリアの方に一個師団向かわせろ」
そう言うのでした。
「それで迎撃せよ。いいな」
「いえ、それが」
ところがドイツはここで言います。
「違うのです」
「違う?どうした?」
「我々についたのですが」
「何っ!」
それを聞いた上司の驚いたことといったら。一瞬その口髭が顔から離れたのではないかと思えた程でした。
「それは大変だ!」
「は、はい」
ドイツはまた上司の言葉に応えました。
「すぐに十個師団を応援に向かわせろ!いいな!」
「・・・・・・わかりました」
上司の人もイタリアについてはドイツと全く同じことを考えているのでした。
第二十話 完
2008・1・14
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