第千九百七十九話 遂に来られた
第千九百七十九話 遂に来られた
上司の上司の方がです。被災地に来られました。それを見て日本も自分で出迎えました。
「あの、宜しいのですか?」
「宜しいとは。どういうことでしょうか」
上司の上司の方は気品のある微笑みで日本に応えます。
「貴方も国民の皆さんも大変なのではないですか?」
「いえ、今ここはかなり危険です」
日本はできればです。今はなのでした。
原発のこともありますし危険です。ですから来られることには賛成できかねる状況だったのです。ですがそれでもなのでした。
上司の上司の方はお二人で来られたのです。だから驚いているのです。
「本当に宜しいのですか?」
「構いません。国民の皆さんが大変なのです」
だからだというのです。
「私でよければ」
「そうなのですか」
「皆さん、頑張って下さい」
上司の上司の方は日本と国民に対してお話をされます。
「私にできるのは。これ位しかありませんが」
「いえ、とんでもないです」
日本も慌てて応えます。
「来られて。どれだけ有り難いか」
遂に上司の上司の方が来られたのです。日本にとっても被災者の人達にとってもです。このことは素晴らしい励ましになったのでした。
第千九百七十九話 完
2011・3・31
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