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第百九十二話 日本にもあります
              第百九十二話  日本にもあります
「これです」
 今度は日本が二人に御馳走します。ここで出して来たのは。
「あれっ、これって」
「似ているな」
 イタリアとドイツは日本が出してきたそれを見て同時に声をあげました。見ればそこにはフェットチーネに非常によく似た幅の広いおうどんがあったのです。
「似ているっていうかそっくりだよ。日本、これ何ていうの?」
「きし麺です」
 日本はこの麺の名前を言いました。
「うちの家の尾張さんのところの麺です」
「へえ、そんなのあったんだ」
「色々あるのだな」
「味噌煮込みにしました」
 見ればだしの色がかなり濃いです。葱に鶏肉まで入っていて非常に美味しそうです。日本はそれを三人分出してきたのでした。
「尾張さん風に」
「何か凄く美味しそう」
「ああ。これもな」
 二人はその味噌煮込みうどんを見て唾を飲み込みます。さっきフェットチーネを食べたばかりだというのに。
「美味しいです。ですから是非共」
「うん、それじゃあ」
「これも食べてみよう」
 器用に箸を使って食べてみるとこれがまた。
「あっ、確かにかなり」
「美味いな」
「まさかイタリア君もこうした麺を御存知とは思いませんでしたが」
 日本はイタリアに対して述べます。
「食べてみると。どちらも美味しいですね」
「そうだね。とってもね」
 こうして日本のきし麺とイタリアのフェットチーネに舌鼓を打つ三人でした。意外と似た食べ物はどの国にもあるものです。


第百九十二話   完


                 2008・5・22
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