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第百八十六話 苦労人
                  第百八十六話  苦労人
「何かねえ、本当に」
「どうかしたんですか?」
 リトアニアがフィンランドのところでぼやいています。フィンランドが彼の言葉に突っ込みを入れます。
「いやさ、疲れることが多くて」
「ポーランド君とのことですね」
「あとロシアさんもね」
 そちらもあるのでした。
「何ていうかさ、ポーランドは我儘だしロシアさんはあんなのだし」
「はい」
 今更言っても仕方ないことを愚痴っています」
「どうにかならないからね。本当に」
「どうにもならないですか」
「そうなんだよ。全く」
 こう言って溜息です。
「どうしたものかなあ」
「ドイツさんはどうですか?」
「あの人凄く怖いし」
 ラトビアからもドイツを頼ろうと言われていますがそれは断るのでした。
「だから。何かこう支えが欲しくて」
「そうですか」
「スウェーデンさんもね」
「・・・・・・大変ですよ」
 目を閉じて顔を俯けさせてリトアニアに答えます。
「言っておきますけれど」
「わかるよ、それ」
 言うまでもないことでした。
「凄くね」
「そうですか、やっぱり」
「凄い人だからね」
「そうなんですよ。何を考えているかわからなくて」
「苦労するね」
「全くです」
 溜息をつき合うのでした。苦労の尽きない二人であります。幸せの星は二人にはないです。


第百八十六話   完


                   2008・5・19
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