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第千八百三十九話 夜の訪問 ☆
第千八百三十九話  夜の訪問 ☆
「旦那、旦那」
「んっ?」
 お布団で寝ているイギリスにです。誰かが声をかけてきました。
 それでイギリスが目を覚ますとです。すっと出て来たのは。
「あっしです」
「ああ、御前か」
「先程は色々魯有り難うごぜえやす」
「どうしたんだ、こんな夜更けに」
 イギリスは親しげにその方に声をかけます。
「御前河童っていったんだな」
「ええ、実は」
「今日は楽しかったな」
 イギリスはその方、河童に対してまた言います。彼にとっては妖怪も要請も同じ存在です。ですから何も怯えるところはないのでした。
「明日も一緒に入ろうな」
「へえ、そうしたいんですが」
 ですがここで、です。河童は寂しい笑顔になりました。頭のところにいるあの玉葱頭の妖怪もです。
 見れば背中には風呂敷があります。そこに何かを包んでいるようです。
「あっし等今日で山奥に引っ込もうと思って」
「えっ、それはどうしてなんだ?」
「実はですねえ」
 河童はこの時の日本についてのお話をはじめました。それはまさに光と影でした。日本にもそうしたところがあるのでした。イギリスがこれまで知らなかったような。


第千八百三十九話   完


                 2011・1・18
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