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第千八百二十九話 天狗の腰掛 ☆
              第千八百二十九話  天狗の腰掛 ☆
 イギリスは日本と山々を巡り続けています。その時に日本に尋ねました。
「なあ、日本。あの変な奴気になるんだけれどな」
「ああ、あれですな」
 山の上の方にです。平たい場所があったのです。日本はそこを見て答えます。
「あれは天狗の腰掛ですよ」
「天狗?何だそりゃ」
「昔天狗という妖怪が出て人々を困らせたそうですよ」
「悪い奴なのかよ」
「一概には言えないですね」
 悪いかというとそうでもないというのです。
「山神でもあるので一概には天狗が悪とは言えないのです」
「そうか、あいつ天狗っていうのか」
 ここでイギリスの言葉が少しおかしくなります。
「成程な」
「?イギリスさん一体」
「ああ、手を振ってら」
 イギリスもそれに応えるようにして手を振り返します。
「いい奴みたいだな、結構」
「一体何をしているのですか?」
「挨拶を返してるんだよ」
 こう日本に答えます。
 イギリスはそうした存在が見えます。それで手を振り返しているのです。けれど殆どの人には見えないので。それでおかしく見えるのです。


第千八百二十九話   完


               2011・1・13
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