第千八百十九話 名前が心配
第千八百十九話 名前が心配
「それおめの猫か」
「はい、そうです」
フィンランドは明るい笑顔でスウェーデンに答えます。灰色が九で白が一の、二色の猫です。顔立ちがかなり可愛いのが印象的です。
その猫を抱きながら。フィンランドはさらに言います。
「この子、僕の家に最初からいまして」
「そだったか」
「スーさん知りませんでした?」
「おめと一緒にいた時はいなかったから」
その時はフィンランドはまだ猫を飼っていなかったのです。スウェーデンと一緒にいるプレッシャーで動物を飼うところまで精神的余裕がなかったのです。
「知らなかった」
「まあ僕も自分のお家できてからですし」
「そんでそいつの名前は」
ここでスウェーデンは真剣な目になります。
「おめが名付けたか」
「はい、それはですね」
「いや、いい」
聞こうとしません。
「それはいい」
「あれっ、いい名前なんですよ」
だからいいとまでは言わないスウェーデンでした。とにかくフィンランドの名前はです。他の人が聞くと妙なものであります。猫もです。
第千八百十九話 完
2011・1・8
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