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第百八十話 決意を思い出して
                第百八十話  決意を思い出して
「御前も何かと大変だったんだな」
「大変っていいますかね」
 フィンランドは今日はドイツと一緒にいます。そのうえであの時のことを思い出して話をしているのです。
「怖かったですね、やっぱり」
「そうか」
「スーさんの話しませんし」
「確かに無口だな」
「だから余計に怖いんですよ」
 こうドイツに語ります。
「イタリアさんみたいにお喋りじゃないですしね」
「あいつはまた特別だろう?」
 ドイツはイタリアに対してはこう述べます。
「あれは」
「まあそうですけれどね。日本さんみたいに穏やかなオーラがあるわけじゃないですし」
「全然違うな」
「そうなんですよ。けれど」
 それでも言うのでした。
「僕。お隣がロシアさんなんで」
「・・・・・・あいつか」
 どれだけ怖いかはもう言うまでもありません。
「それで。結果としてまあそういうことで」
「あいつしかいなかったんだな」
「けれどあれですよ」
 ここでフィンランドの表情が明るくなりました。
「慣れてみると無口ですけれど親切な人ですしね」
「そう言うのは御前だけだと思うがな」
「けれど。リトアニア君はともかくロシアさんやポーランド君なんかは」
「あの二人はまた別格だ」
 ドイツも顔を俯けさせて目を閉じて言います。
「周りにいい国がないと苦労するな」
「そうなんですよね、本当に」
 こうしたところは同じの二人でした。あまり嬉しくはないことです。


第百八十話   完


                 2008・5・16
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