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第千七百九十九話 猫も眼鏡
                第千七百九十九話  猫も眼鏡
「何だよ、御前の猫ってよ」
「んっ、どうかしたのか?」
 アメリカがイギリスの言葉に応えています。二人は今アメリカの猫を見ています。白地で首のところがマフラーみたいに黒くなっている猫です。
 これだけではなくです。よく見ると。
「猫も眼鏡してるのかよ」
「そうだぞ。僕を真似てなんだぞ」
「猫がそんなのするか?」
 イギリスはアメリカ猫を見ながら言います。
「普通はしないだろ」
「そうか?」
「そうだよ。しかしな」
 あらためて見るとです。これが。
「まああれだな」
「あれって何だ?」
「似合ってなくもないな」
 一応褒めています。
「それは認めてやるさ」
「そうか。似合ってるか」
「そうは言ってねえだろ」
「あはは、君は素直じゃないからな」
「だから違うって言ってんだろ」
「そういうことにしておくよ」
 ここでも素直ではないイギリスです。けれどアメリカ猫、確かに眼鏡が似合っています。


第千七百九十九話   完


             2010・12・29
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