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第千七百八十九話 スカーフェイス
第千七百八十九話  スカーフェイス
 ドイツのお家もまた猫がもう一匹います。その猫はといいますと。
 ドイツ猫が黒猫なのに対してその猫は白猫です。そしてドイツ猫よりもスマートで鋭い感じです。首に巻いているものがマフラーに見えます。
 そしてその右目のところに縦の傷が一条あります。その猫はといいますと。
「やっぱり俺の猫は可愛いな」
「可愛いか」
「ああ。可愛くないか?」
「可愛いというよりは精悍だな」
 ドイツがこうプロイセンに話します。
「そうした印象だがな」
「何だ、そっちかよ」
「そう思うが違うか」
「言われてみればそうか」
 プロイセンもドイツの言葉を聞いてから頷きます。確かに言われてみればです。
「こいつは精悍って感じだな」
「何処か狼にも似てるな」
「まあ俺が一匹狼だしな」
 プロイセンは何処か得意げに笑ってこんなことも言います。
「だからだな」
「一匹狼だったか?」
「相棒がいるからそれは違うか」
 何だかんだで一人ではないプロイセンです。こうしてドイツと同居していていつも一緒です。東西が一つになってからそうなので一人でないことは間違いありません。


第千七百八十九話   完


                2010・12・23
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