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第百七十五話 サンタさんとバイキングさん
          第百七十五話  サンタさんとバイキングさん
 フィンランドは昔デンマークの家にいました。けれどあまりいい関係ではなく結構苦労していました。フィンランドはまだましでしたが一緒にいた金髪碧眼の大柄で何処か茫洋とした眼鏡の青年スウェーデンがどうにもこうにも。やたらとデンマークに反抗的だったのです。
「俺、デンマークの下にはいない」
 いつもこう言ってデンマークと喧嘩です。それでしょっちゅう喧嘩ばかりしていて最後にはブチ切れてデンマークの家で大暴れです。またその時の暴れ方が壮絶でした。
「俺の家ではこうやる」
 こんなことを言って斧だの巨大なバイキングソードを出して縦横無尽に暴れまくったのです。実はスウェーデンは昔海賊でそれこそとんでもない暴れん坊だったのです。無口なのですがそのやることはワイルドなのです。
「あいつが来たら食い物なくなるんだよ!」
 イギリスの言葉です。しかも途方もない大食漢で行く先々で食べ尽くすのです。暴れるにはそれに見合う体力が必要だということでしょう。 
 それで散々暴れて家を出ます。ところが滅茶苦茶になった家の中で呆然としていたフィンランド。とりあえずとんでもないことに気付きました。
「あれ、そういえば僕」
 とりあえずデンマークの家が滅茶苦茶になったので自由です。ところが彼の周りにはあのロシアやポーランド、リトアニアコンビといった手強い面々が多いのです。ロシアなんか手強さも半端ではないですがやることの恐ろしさが。
 そんなのが前にいて一人でやっていけるかどうか。フィンランドは考えてみるととんでもない現実も前にいるのに気付きました。それに気付いた彼が採った選択とは。
「・・・・・・一緒に行かせて下さい」
「・・・・・・ん」
 こうしてスウェーデンと一緒に家出することになったのでした。彼にとっては苦難のはじまりでもありました。
「大丈夫なんでしょうか」


第百七十五話   完


                  2008・5・14
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