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第百六十七話 一緒になりたいんだ ☆
            第百六十七話  一緒になりたいんだ
「お・・・・・・おいイタリア」
 不穏な空気に支配されている家の中。そんなある日のことです。神聖ローマは庭のお掃除をしているイタリアに声をかけてきました。
「あっ、神聖ローマ」
 彼が怖いイタリアは声をかけられて早速怖がっています。
「ちゃ・・・・・・ちゃんとお掃除してるよ。だから大丈夫だよ」
 けれど神聖ローマは普段と違いました。とても思い詰めた顔で。じっとイタリアを見詰めているのでした。そして言います。
「イタリア」
 まずは彼に手を差し伸べてきました。
「本当に俺とローマ帝国にならないか?」
「えっ・・・・・・」
 こう告白してきたのです。
「そして二人で世界で一番強い国を作ろう、俺は御前と二人で誰にも負けない素晴らしい国を作りたいんだ、あのお爺さんのローマみたいにな」
「・・・・・・ううん、いい」
 けれどイタリアは。俯いて首を横に振るのでした。神聖ローマの申し出を断ってしまったのです。神聖ローマはイタリアのその返事を見て言います。
「何でだ!御前だってこんなところで一生過ごしたくないだろ!?」
 そうイタリアに問います。半分怒りながら。
「御前だってあの強かったローマ帝国に戻りたい筈だ、フランスだのスペインだのにいじめられるのはもうたくさんだろ!?トルコに狙われたくないだろ!?」
「だって・・・・・・」
「だって・・・・・・何だ!?」
「お爺ちゃんは」
 イタリアは泣き出しました。そのうえで言うのです。イタリア自身がいつも思っていた神聖rローマへの本当の気持ちを。それはとても痛々しいまでの想いでした。


第百六十七話   完


                  2008・5・9
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