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第百六十話 今の絵は
               第百六十話  今の絵は
 あの時、イタリアが覚えていない古い時代から自分と経った今も皆結構絵を描いています。今では皆が皆それぞれ独特の絵です。
「日本の絵ってあれだよね」
「何でしょうか」
 イタリアが日本に声をかけます。ドイツもいていつものトリオです。
「何か女の子が多いよね。しかも可愛い」
「否定はしません」
 日本もそれは隠しません。
「しかも猫や兎の耳や尻尾つけて。そういうのが好きなんだ」
「可愛いではないですか」
 日本はイタリアに答えます。
「ですから好きなんです」
「そうだったんだ。じゃあ俺もそういうの描こうかな」
「御前はそういう絵は描かないのだな」
 ドイツがそのイタリアに突っ込みを入れます。
「またどうしてだ?」
「だってあれじゃない」
 イタリアはあっけらかんとして言います。
「俺の家の女の人の絵ってさ」
「ああ」
「裸が多いじゃない、昔から」
 実はそうなのです。イタリアは昔から大胆な裸の絵が好きなのです。
「だからそっちばかり描いちゃってさ。それでなんだ」
「だから猫耳とかは描かれないのですね」
「裸は芸術だよ」
 言い切りもします。
「フランス兄ちゃんも言ってるじゃない」
「あいつはまた問題外だ」
 ドイツはフランスに対しては顔を顰めさせました。
「それに御前あいつのところに御前の絵が随分あるが」
「どうしよう、あれ」
 イタリアはその話になると困った顔になります。
「兄ちゃん返してくれるかな」
「難しいでしょうね」
 日本の御言葉、あのフランスが相手ではどうしようもないのでした。


第百六十話   完


                   2008・5・5
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