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第百五十八話 壮絶な厄介者
                 第百五十八話  壮絶な厄介者
 スペインにとってイタリア兄は厄介者でした。しかし世の中には何でも上には上がいるものです。厄介者という話にしてもそれは同じでイタリア兄すらも上回るとんでもない厄介者がいたのです。それは誰かというと。
「私の家にですね」
 日本が名乗り出ます。
「それはもう凄い方がおられるのですが」
「ああ、あいつか」
「あいつだな」
 イギリスとフランスにはそれが誰かすぐにわかりました。
「すぐに女の子に強引に声をかけてやたらと起源の主張をしていつも傍若無人で己を振り返ることがなくて懲りなくて人の話を聞かないのです」
「あらためて聞くとすげえな」
「何かグレードが斜め上にアップしてねえか?」
「しかも戦争では」
 どうかというと。
「真っ先に逃げてそのうえ唐辛子を好きなだけあげないと普段の労働すらできませんし食べる量は凄く多いですし。困っているのです」
「けれどあれだろ?御前のところの上司は」
「いいって言ってるんだろ?」
「それにも困っています」
 困っていることだらけです。
「せめて台湾さん位に頑張ってくれれば」
「何で御前の上司はその台湾冷遇してんだよ」
「明らかに扱いに差があるだろ」
「わかりません、本当に」
 日本にもこれはわからないのでした。
「上司は。若しかして人を見る目が」
 今日も日本の家で理不尽に騒がしく響き渡るマンセーーーーの声。日本の家もかつては物凄い厄介者を抱えていたのです。三十六年の間。


第百五十八話   完


                 2008・5・4
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