第千五百七十九話 それでスイスが来た
第千五百七十九話 それでスイスが来た
リヒテンシュタインがお兄様を呼ぶとです。本当にすぐでした。
「何であるか」
「出て来たよ」
「遂にな」
イギリスとフランスはスイスのその顔を見てうんざりとした感じになっています。
「リヒテンシュタインはいいとしてな」
「こいつはな」
「イギリスとフランスではないか」
スイスはその二人を見て言います。
「我輩に何の用であるか」
「あの、お兄様ではなくです」
ここでリヒテンシュタインがお兄さんに対して話します。
「私にです」
「御前になのか」
「それでお兄様もと思いまして」
「左様であるか。それではである」
「はい」
「リヒテンシュタインに話をしてくれ」
スイスはあらためて二人に対して言いました。
「是非な」
「できれば御前はいて欲しくないんだがな」
「それは無理だよな」
イギリスとフランスは何気に自分達の本音を言っています。二人にとってはどうにも困り果てた展開になってしまっているのでした。
第千五百七十九話 完
2010・9・5
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