第百五十一話 夢が適って ☆
第百五十一話 夢が適って
イタリアをまじまじと見据える神聖ローマ。見詰めるというものではなく見据えるといった方がしっくりくるのが彼です。とにかく男塾みたいな効果音を実際に出してイタリアを見据えています。これで後ろに龍とかが出ればそれでもう完全に車田な世界です。見ればそうしたポーズにまでなっています。
それとは正反対にイタリアはガタガタ震えています。それも当然のことで神聖ローマが滅茶苦茶怖いからです。神聖ローマに自覚がないのがかなりあれなところです。
「ご、御免なさい・・・・・・」
イタリアは怖いので何もしていないのに謝ります。
「何でもするから叩かないで」
実際のところ神聖ローマはイタリアを叩いたりはしません。しかしこう思われているのです。理由は簡単でやっぱり怖いからです。
しかしイタリアが怖がったようにはなりませんでした。神聖ローマは急に踵を返してイタリアに背を向けました。そうしてそのまま自分の部屋に帰っていきます。
「えっ!?」
イタリアはそれを見て頭にクエスチョンマークです。
「あれっ、どうしたの?」
これはこれで驚くイタリア。ところが自分の部屋に帰った神聖ローマはベッドの上に転がって。枕を抱いて暫くすると。
「やったーーーーーーーーーーー!!」
大喜びでゴロゴロと転がりだしました。
「あははははははははははは、わーーーーーい!!」
完全に子供です。大喜びです。実はずっとずっとイタリアをどうしてもどうしても何があっても自分の家に入れたかったからです。願いが適って本当に嬉しかったのです。
「五月蝿いですよーーーーーっ!」
隣からオーストリアさんの声が聞こえてもまだ喜んでいます。とにかくイタリアが来て本当に嬉しい神聖ローマなのでした。夢が適うということがこんなにも嬉しいとは思ってもいなかったのです。
第百五十一話 完
2008・5・1
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