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第千四百九十九話 イギリス敗れたり
             第千四百九十九話  イギリス敗れたり
「くっ・・・・・・」
「勝ったか・・・・・・」
 がくりと右膝をつくイギリス、その前にはドイツが立っています。強豪同士の対決はドイツに軍配があがったのでした。
 しかしそのドイツは笑っていません。疲れきった顔でイギリスに対して言うのでした。
「見事だった」
「へっ、負けたのにか」
「そうだ、敗れたとはいってもだ」
 それでもだというのです。
「見事だった」
「褒め言葉か?」
「事実だ」
 それだというのです。
「噂通りの強さだった」
「そうか。それならな」 
 イギリスはここで立ち上がりました。そしてドイツに言う言葉は。
「今度はだ。俺が勝つからな」
「そう言うのだな」
「ああ、次はこうはいかないぜ」
 不敵な笑顔と共に告げます。
「それを言っておくぜ」
「わかった。それならだ」
 こうして再戦を誓い合う二人なのでした。イギリスは確かに敗れました。しかしそこには確かな誇りがありました。騎士と呼ぶに相応しい誇りが。


第千四百九十九話   完


                2010・7・26
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