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第百四十五話 悪戯は許しません ☆
              第百四十五話  悪戯は許しません
 イタリアはオーストリアさんが管轄する神聖ローマ帝国の家で召使いとして働くことになりました。この家は色々な人が同居したり召使いとしたりでイタリアもその中にいるのです。つまり神聖ローマの中の一人になってしまったのです。
 召使いとして今日はモップがけです。小さい身体で必死に頑張っています。
「うんしょっと」
 何とかやっていますがそれでも。メイド服とエプロンに汗が滲んでいます。
「ちょっと大変だな。それにしても」
 少し壁を見ます。すると廊下の壁に一列に絵が一杯並んでいるのでした。イタリアはそれを見て感嘆することしきりです。
「うわーーーー、オーストリアさんのお家の絵凄いなあ」
 素直に驚くばかりです。そしてそれを見て思うことは。
「僕も昔みたいに絵を一杯描きたいな。ここ絵の具ないのかな?」
 絵のことです。絵を描くことが大好きなイタリアは素直にこう考えたのです。
 それで探してみたのですが見つかったのは。
「インクと筆しかなかったよ」
 その二つだけでした。
「これじゃ何にも描けないよ」
 それで落ち込んでいたのですがここでオーストリア産の肖像画を見つけました。それでついつい悪戯心を起こして。
「そうだ。こうしてみよう」
 無邪気にその肖像画にお髭を描きました。よくある悪戯です。けれどそこに非常に間の悪いことにオーストリアさん御本人が来られてしかもそれを見つかって。
 お仕置きとして木にくくりつけられるイタリアでした。
『パスタを与えないで下さい』
「ううっ、お腹空いた・・・・・・」
 めそめそと泣くことしかできないイタリアなのでした。弱いと大変です。


第百四十五話   完


               2008・4・28
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