第百四十三話 貴公子登場 ☆
第百四十三話 貴公子登場
暫くしてイタリアは。スペインの言葉の意味がよくわかることになりました。
「・・・・・・よくわかりました」
何とニューフェイス、オーストリアさん登場です。茶色の髪の毛を優雅に後ろに撫で付けた眼鏡のよく似合う気品のある人です。いつもアスコットタイや白い、ブラウス、それに青いコートといった貴族的な服装です。イタリアはそのオーストリアさんのものになってしまったのです。
「というわけで今日から貴方はこのオーストリアが所有致します」
こうタンコブまで貰ってメソメソしているイタリアに対して話しています。
「貴方には私の召使いとして働いてもらうことになります」
「召使いですか」
「そうです」
イタリアの質問にも答えます。
「なお貴方の土地の産業、政治等は私が指揮致します」
つまり完全に自分のものとするわけです。非常に厳しいです。少なくともイタリアにとってはとんでもない話です。けれどオーストリアさんはそれに意を介さずさらに言葉を進めていくのでした。
「貴方は私に忠実に従っていればいいだけです」
「忠実にですか」
「そうです。では最後に」
まずは言葉を一旦区切ってイタリアに問います。
「何か質問はありますか?」
「御飯にパスタ出ますか?」
「出ません」
こんな時にまでパスタのことを聞くイタリアもイタリアですが即答するオーストリアも流石でした。何はともあれイタリアの苦しい苦しい、それでいて何故か懐かしさもある不思議な召使い生活がはじまるのでした。
第百四十三話 完
2008・4・27
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