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第千三百九十九話 昔の記憶 ☆
              第千三百九十九話  昔の記憶 ☆
「またハンガリーにやられおって!」
 幼い頃のことです。スイスがぼろぼろになって倒れているオーストリアさんを助けながら怒っています。
「貴様それでも騎士か、その度に我輩が回収しているのだ」
「申し訳ありません」
「何度目だ、言ってみろ!何度目だ!」
「五十一回目です」
「五十二回目だ!」
 一回数が多かったみたいです。
「全く。どれだけ弱いのであるか」
「そうですよね。私は戦う為に生まれたというのにいつもこうで」
 その時から戦争はあまり強くないオーストリアさんでした。ですが何故か最後は勝っているか最悪のダメージは受けないことが多かったりします。
「その度に貴方はこうして迎えに来てくれるんですね」
「鍛えろ!」
 スイスはそのオーストリアさんに対して怒ります。
「いい加減本当に勝ってみるのである!」
「ええ、やってみます」
「今度は迎えに来ないのである!」
 これを言うのも五十二回目だったりします。
「わかったであるな!」
「はい、今度は」
 こんなことを話しながら帰っていく二人でした。スイスはこの時ずっとオーストリアさんを助けていたのです。遠い遠い昔のお話です。


第千三百九十九話   完


                 2010・5・13
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