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第千三百八十九話 避けていたのに ☆ 
第千三百八十九話  避けていたのに ☆ 
 リヒテンシュタインにリボンを買ってあげてそのお店を後にしたスイス。お昼になっていたのであらためて彼女に対して尋ねました。今丁度スーパーに来ています。買ってからお昼を家で、というわけです。
「さて、何を食べたいのだ?」
「チーズフォンデュがいいです」
「左様であるか」
 こんなことを話しているとです。ばったりと。
 オーストリアさんと会いました。スイスとオーストリアさんは難しい顔になりますがリヒテンシュタインは穏やかな笑顔で挨拶をしました。
「御機嫌麗しゅう」
「何故貴様がここにいるというのか」
「食材を買いに来ただすが何か不都合でも」
 お互い微妙な空気です。それでオーストリアさんが買っている食材がちらりと見えました。すると。
「あの様な高価な食材を普通にであるか」
 食事にはお金をかけるのがオーストリアさんです。
「我輩にしても普段は節約しているがだ」
「どうしました?兄様」
 リヒテンシュタインが一人呟くお兄さんに対して尋ねます。
「こんなものは何時でも買えるのである」
 まだ言うスイスでした。高級チーズに手を伸ばそうとしてできないでいるのです。そして手に取ったのはいつもの安いチーズです。
「別に値段ではなく味を気に入っているのである」
「私もですけれど」
 リヒテンシュタインはここだけ何とか聞けました。それであまりわからないうちにお兄さんのフォローをしていました。


第千三百八十九話   完


                 2010・5・8
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