第百三十六話 追っかけ
第百三十六話 追っかけ
神聖ローマはいつもイタリアの北の方にあるお家にいます。けれど何かあるとすぐにイタリアのところに来るのです。そしていつもこんなことをイタリアに対してしつこい位に言います。
「俺と一緒になれ!」
「俺の家に来い!」
「二人でローマ帝国だ!」
執拗にイタリアに対して迫ります。逃げても逃げても追いかけてきます。
「待てーーーーーーーーっ!」
「嫌だよーーーーーーーっ」
この頃は大好きな女の子ではなく全くどうでもいい男に追いかけられているイタリアでした。とにかく神聖ローマのアプローチが強引でしつこかったのです。
「神聖ローマになれーーーーっ」
こんな感じでイタリアのお家に来ては家の中に入って橋で待ち伏せして追いかけて。イタリアは逃げ回るだけですがとにかく神聖ローマはしつこかったのです。
「そういえばだ」
ドイツはふと思い出したことがあります。
「子供の頃いつも誰かを追いかけていたな」
「えっ、誰なのそれ」
「さて。それは」
ピッツァを食べながら能天気な顔で尋ねてくるイタリアに対して首を傾げて応えます。
「忘れた。誰だったかな」
「そうなんだ」
「そういえばドイツさんもイタリア君も何だか」
ぽつりとした感じで日本が言います。
「第一次世界大戦で出会ったようには思えない程仲がいいですね」
「そうか?」
「そんなことないよ」
日本の突っ込みにそれぞれ否定するドイツとイタリアです。全ては遠い遠い昔のお話だったのです。
第百三十六話 完
2008・4・23
小説・詩ランキング
○●へ多利あランク●○
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。