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第百三十三話 覚えてない
                第百三十三話  覚えてない
 イタリアは色々と皆から大目に見てもらっています。どうにも憎めないからです。けれど物覚えはあまりよくはありません。
「そういえばイタリア君の子供の頃ですが」
「うん、何かな」
 イタリアの家でドイツも一緒になって三人仲良く食事をしているところで不意に日本がイタリアに尋ねてきました。
「どんなふうだったのですか?」
「覚えてないよ」 
 ピザを食べながら明るく答えます。
「どんなのだったかな」
「覚えてないってイタリア君」
「うん、どういうわけか本当に覚えていないんだよ」
「俺もだ」
 何とドイツもでした。
「おかしいな。フランスの上司のナポレオンが去ってプロイセンの奴と一緒に住むようになるまでは覚えていない」
「そうなのですか」
「特に子供の頃は」 
 ここで腕を組んで考える顔になりました。
「どうだったかな」
「それでも何かドイツとはずっと昔から一緒にいるような」
「そうだな」
 ドイツもイタリアの言葉に頷きます。
「何でだろうね」
「わからない。一体どういうことなんだ」
「何故そうなのか私にはわかりませんが」
 日本は二人の話を聞きながら言います。三人はパスタやピザを楽しみながら話を続けています。
「本当に何かあるようですね」
 ここでイタリアとドイツの子供の頃のお話です。さてさてどういったものなのでしょうか。何気に随分と色々な面子が出るお話かも知れません。


第百三十三話   完


               2008・4・22
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