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第千三百九話 残っている名前
             第千三百九話  残っている名前
 イギリスと日本の出会いも古いものです。日本の上司が徳川家康だった時代にもうはじまっていたのです。それだけ古い間柄であります。
「そうなんだよな。古いんだよな」
「そうですね。三浦安針でしたね」
「ああ、ウィリアム=アダムスな」
「今町の名前になっていますよ」
 日本はこうイギリスに話します。
「安針町として」
「おっ、そうなのか!?」
 お家の人がまさかそんなことになっているとは思っていなかったイギリス、このことにはかなり驚きます。そうしてそのうえで日本に対して言うのでした。
「それはまた凄いな」
「はい、徳川さんが気に入っておられた方なので」
「あの時日本まで行くのはかなり冒険だったしな」
 これはスペインもポルトガルも同じです。何しろ日本は遠いですから。
「そうか、そうしてくれているのか」
「はい、あの時のことは私も今でも覚えています」
「有り難うな」
 イギリスはその話を聞いて日本に微笑みを返します。
「あの人も喜んでくれる」
「どうも。それでは今からその町に行きますか」
「ああ、そうするか」
 二人でその安針町に行きます。二人の思い出は意外な場所にもありました。


第千三百九話   完


                2010・3・26
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