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第百二十四話 準備万端 ☆
                 第百二十四話  準備万端
「まあそれでだ」
 イギリスは何も期待していない目で部屋の中を見回しながらポーランドに尋ねます。
「ポーランドは何か準備しているのかな」
「あーー、その話?」
 相変わらずお気楽モードです。
「それならもうとっくの昔に済ませたしーーーー」
 あまり信頼できない返事です。
「そうそうマジ聞いてーーーー」
「ああ、何だ」
「言ってみてくれ」
 フランスもイギリスも一応話は聞きます。
「俺新しくすっごいの買ったんよーーー」
「おお本当か!」
「御前もやるじゃないか!それならそうと早く言・・・・・・」
 二人はこの直後凍り付きました。まるで真冬のシベリアで寒中水泳をしたように。
「うん、やっぱ今の時代馬だけじゃいかんと思って」
 にょきっと出て来たのは小さい馬でした。
「おーーー、来たしーーー」
 二人はその馬を見て凍り付いたのです。
「でえーーー、ポニー飼いはじめたんよーーー」
 ポニーの頭をいとしげに撫でながら二人に説明します。
「どーーよ、これマジ可愛いと思わん?」
「この御時世に戦車じゃなくて、馬!?」
「馬!!」
「うん、これ超いいんだけどーーー」
 フランスとイギリスの仰天しきった顔を見ても全く平気です。
「馬じゃねえか馬ーーーーー!」
「馬!馬!!」
「馬じゃねえか!」
「いやポニーだし」
 二人の言葉にも気兼ねなく返します。
「・・・・・・なあイギリス」
 フランスは何時になく遠い目をしています。そのうえで彼の左肩に手をかけて言います。
「俺ちょっと色々自信なくなってきたんだけれどさ」
「今日だけは気が合いそうだな」
 イギリスも遠い目をしています。最早そうなるしかありませんでした。


第百二十四話   完


                  2008・4・17
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