第百十六話 刺客 ☆
第百十六話 刺客
ロシアに引きながらもドイツは接待を続けます。ロシアを応接間に入れて話すのでした。
「そこに御前の席があるから適当に座ってくつろいでいてくれ」
「うん、わかったよ」
ロシアがそれに頷いて席を探すとその席には。
「ねえ僕の席に何か変なの一杯ばら撒いてあるんだけれど」
「うっ、それは」
マキビシでした。よく日本の家の忍者なんかが使うあれです。そう、日本の家でです。何故かそれがあったのです。複雑怪奇なことに。
「何時の間にそんなものが」
「さああ。僕が気付いたらもだったよ」
「誰がこんなものを」
とりあえず訳がわからないのでドイツはそのマキビシをどけようとします。言うまでもなく彼が置いたものではありません。色々とドン引きすることしきりですがお客さんに対してそんなことをするドイツではないのです。というよりかは普通の人はまずこんなことはしません。
どけようとするそこに。今度は。
ガッ
いきなり上から短刀が来ました。何か縄がついていてちょっと鉤爪が出ている。椅子に突き刺さったそれを見て完全に固まるドイツでした。本当に色々あるロシアの訪問です。なおドイツは動いていません。というよりは固まってしまっていたのです。さしもの彼も硬直してしまう事態が続いて起こるこのロシアの訪問、何かに呪われているようです。ロシア以外の誰もが恐怖におののくか硬直するかしながら話は進みます。
第百十六話 完
2008・4・13
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