第百九話 ジェラート
第百九話 ジェラート
日本は羊羹とラムネですがとにかく美味しいものが大好きというイタリアというと。当然羊羹ではありません。では何か。
「やっぱりこれだよね」
出してきたのはジェラートでした。
「これがないと駄目だよ。戦車の中でも作れるよ」
「戦車の中でジェラートか」
「駄目かな」
こうドイツに問い返します。
「最後はこれで締めないと俺駄目なんだ」
「それはいいがだ」
しかしドイツはここで言います。
「イタリア、ジェラートはまだいい」
「まだいいんだ」
「甘いものは体力補給に必要だ」
あくまで実用性から言うドイツでした。
「しかしだ」
「うん。しかし?」
「他のものは何なんだ?」
ドイツが言うのはそこでした。
「他のものって?」
「パスタに果物に生ハムにワインにその他色々なものだ」
全部食べ物です。
「何故こんなにいるのだ。チーズはいいとして」
「だって全部必要だよ」
イタリアからすればそうなのです。
「パスタがないと俺動けないし」
「ジェラートだけじゃないのか」
「あとワインも。フルコースがあってそれをお腹一杯食べてからじゃないとやっぱり」
「・・・・・・勝手にしろ。全く」
そんなイタリアに呆れてしまうドイツでした。イタリアはやっぱり何かが違っていました。甘いものだけに留まりはしないのが彼でした。とりあえずイギリスでは考えられないお話です。
第百九話 完
2008・4・10
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