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第百八話 甘いもの大好き
             第百八話  甘いもの大好き
 アメリカだけに限らず枢軸トリオの一角である日本もまた甘いものが大好きです。特に船に乗っていると食べる他に楽しみがありません。それで船の中で甘いものを食べられるように色々と工夫をしています。その工夫の仲でもとりわけ会心の出来はこれでした。
「大和です」
「・・・・・・でかいな」
 日本の誇る戦艦大和を見せてもらったドイツの第一の感想です。
「十八インチ砲九門に副砲六門、それに多くの対空装備を配しています」
「海の要塞か」
 流石に日本の誇る巨大戦艦です。シルエットの美しさもさることながらその巨大な勇姿。ドイツも息を飲みます。
「そして何時でも甘いものが食べられるように」
「むっ!?」
「中には羊羹とラムネを作る機械もあります」
「羊羹とラムネか」
「はい、船旅は長く窮屈ですので」
 それが第一の理由です。
「それで造ってみました。如何でしょうか」
「そうだな。悪くはない」
 ドイツもそれに頷きます。
「ただ」
「ただ。何ですか?」
「羊羹なのか。ううむ」
 ドイツはそれが引っ掛かるようです。
「ケーキだったらなおいいのだが」
「前向きに善処します」
 日本が前向きに善処しますと返答をする、つまりそれは無理ということでした。まあそれは置いておきましてとにかく凄い戦艦なのは確かです。


第百八話   完


                 2008・4・9
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