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第千六十九話 幽霊船を探す前に
             第千六十九話  幽霊船を探す前に
「だからな、気をつけておけよ」
「そうですか」
 フランスはそのイギリスの用意したお屋敷に出て来る幽霊のことを日本に話しました。日本もその話を聞いて頷いています。それも真剣な顔で。
「出て来るのですね」
「ああ。一応害はないみたいだけれどな」
 このことはわかっているフランスでした。
「それでもな。幽霊は幽霊だからな」
「わかりました。それでは」
「あと料理と酒は俺が用意しておいたからな」
 やはりこれはフランスでした。
「楽しんでくれよ。俺もいるからな」
「有り難うございます」
「そういえば御前等ノルウェーのところに行くんだよな」
「ああ、そうだ」
 脚本家さんがフランスに対して答えます。
「さまよえるオランダ人を見つけにな。日本から来たんだよ」
「あれ幽霊船なのは知ってるよな」
「勿論だ。呪いを受けてそれで彷徨っているのもな」
「幽霊船を探す前にってわけだな」
 フランスは話を聞いてこう呟きました。
「何かそれも因果な話だよな」
「そうかも知れませんね。ですがそれもいいと思います」
 日本はそれを受け入れるのでした。そうしていざその幽霊屋敷へと向かうのでした。


第千六十九話   完


                2009・11・24
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