第千五十九話 チューリップの中で
第千五十九話 チューリップの中で
「いやあ、あれなんだぜ」
「あれって何よ」
トルコのもてなしを受けて御満悦の韓国に対して台湾が突っ込みを入れます。彼女もかなりのもてなしを受けてお肌がすべすべになっています。
「また急に言い出して」
「トルコっていい奴なんだぜ。それに」
ふと辺りを見ますとそこは一面チューリップが咲き誇っています。それを見ても御機嫌の韓国です。とにかく目に見えるものも皆とても奇麗です。
「赤や黄色や白のチューリップがとても奇麗なんだぜ」
「あんたお花好きだったの」
「何かおかしいんだぜ?それが」
「食べるのばかりだと思ってたから」
実際に韓国はトルコでも食べまくっています。これだけ美味しいものばかり食べまくってよく太らないものだと感心するだけ食べまくっています。それで台湾が突っ込みを入れるのも当然と言えば当然でした。
「違ったのね」
「これでも俺は詩人なんだぜ」
最も似合わないことを平然と言います。
「だからこういう花鳥風月も大好きなんだぜ」
「それ日本さんの言葉だし。それでも」
台湾もふと周りを見ます。その色とりどりのチュールップの咲き誇っている様子を。
それを見ると自然に笑顔になります。そしてこう思うのでした。
「日本さんと一緒に見られたらなあ」
「んっ?何か言ったんだぜ」
「あんたには関係ないことよ」
韓国の問いには冷たいです。けれどこう思ったのは事実です。
第千五十九話 完
2009・11・19
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